袋井市は東海道の真ん中に位置し古くから東西の交流に関わってきた街。都市から建物、人々によって賑わいを見せていたかつての東海道のように、コミュニティセンターを3つの建築的要素(縁-えん)によって街に開いていくことで、誰もが気軽に立ち寄れ、賑わい溢れる建築を目指した。縁とは、縁側や縁日、縁結びにも使われるように、二つ以上のものが寄りついてかかわりを持つ作用を表す。【とおり縁】段差の無い平屋建ての建築とすることで、賑わいの通りと建物を寄り合わせる。【まわり縁】かつての軒を連ねる街の姿に重ね合わせ、木屋根を水平かつおおらかにかけ建物周囲に縁側を設けることで、建物と市民を寄り合わせる。【たまり縁】全面道路、駐車場に対して透明性の高いファサードを設け、市民と市民を寄り合わせる。3つの縁は街から建物、市民へと賑わいが連鎖し、グラデーショナルにつながっていくことで市民の縁と縁はつながり、街にも賑わいの縁が広がっていくことを期待している。
建築主 | :袋井市 |
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所在地 | :静岡県袋井市川井 |
敷地面積 | :3913.79㎡ |
建築面積 | :1232.74㎡ |
延床面積 | :1132.13㎡ |
構 造 | :鉄骨造+木造 |
階 数 | :平屋建て |
竣工年月 | :2021年(R3年)3月 |
撮 影 | :髙橋菜生 |
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