卒園した子どもたちが帰ってこられる居場所を作りたいという施主の思いから既存保育園の正門や駐車場として利用されていた細長い敷地に小規模な学童を増築した。
保育園のエントランスや駐車台数の確保、川の氾濫対策など外的条件に応答するように、ボリュームを持ち上げた高床式の建築とした。
2間の間口と19間の奥行という細長いプロポーションは外部環境との距離を近づけながら、児童の遊びや学びの創造性に寄与していく。屋根は扁平垂木を用いた8寸勾配とすることで、幅の狭い空間に高さ方向への広がりを与えた。この建築は、かつてこの地域にあった長屋門のように多様な要素を引き受けながら子どもたちを優しく見守っていく。
建築主 | :社会福祉法人 シオン会 |
---|---|
所在地 | :静岡県磐田市見付 |
敷地面積 | :4513.22㎡ |
建築面積 | :145.12㎡ |
延床面積 | :256.90㎡ |
構 造 | :木造 |
階 数 | :2階建て |
竣工年月 | :2020年(R2年)3月 |
撮 影 | :髙橋菜生 |
竹下一級建築士事務所HOME > 作品集