浜松市北区の既設3校の高等学校を再編統合した新たな全日制の高等学校である。既存敷地の緩やかに傾斜に対して、中央に南北を貫く大階段とペデストリアンデッキを動線の中心に据え、普通科と3つの専門学科(農業科・工業科・商業科)の校舎、実習棟を明快で効率的な配置・動線計画とした。校舎棟はコスト縮減を考慮した鉄骨造とし、4階建、10000㎡近い床面積の校舎は高低差にあわせた床レベルを設定した鉄骨造の3棟の並列配置で分散し、渡り廊下で接続する構成をとっている。外装は白と黒を基調とし、セメント成形板、ガラス、木材など素材を生かしたテクスチャーでアクセントをもたせ、内部空間には床、天井、壁、家具と地場産の桧・天竜杉を適材適所に取り入れ、生徒に地域の木材に囲まれた学習環境を整えた。
建築主 | :静岡県 |
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所在地 | :静岡県浜松市北区引佐町金指 |
敷地面積 | :49662.87㎡ |
建築面積 | :4258.24㎡ |
延床面積 | :9805.32㎡ |
構 造 | :鉄骨造 |
階 数 | :4階建 |
竣工年月 | :H26年12月 |
撮 影 | :中川敦玲 |
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