2025.03.17NEW
先週、静岡県建築士事務所協会主催で、2022年本店棟、2023年本部棟とオープンしました浜松いわた信用金庫本部・本店棟を日建設計の設計担当者さまより説明していただきながら見学できる機会を得ました。今は私も浜松いわた信用金庫さまとお仕事をさせていただいていることで来客として本部にお伺いさせていただくことは何度もございますが、設計者と一緒にまわらせていただく機会は非常に有意義でした。なんとなくここのところは私が設計案件を各種団体に説明しながらまわることが多く、参加する側の立場は久しぶりすぎて新鮮に思いました。
金融機関という用途柄や日建設計さまのノウハウもあり、ここの場で詳細をオープンに書くことはできませんが、
外観でも印象的な外装ルーバーを含めた各素材、階層の繋がりを含めた断面・構造計画、あくまで人を主役とする設備計画、全てを緻密に、意図をもって総合的に設計されています。その説明を聞くと建築設計をしている私もうなずけますし、クライアントも共感できるのだと思います。
ちょうど弊社でもオフィス案件がいくつか進行していることで新しい働き方の場として参考になることや同じ設計者として、次世代の建築が向かうべく先のきっかけとなるようなアドバイスをいただけたと思いました。
最後に一番印象的なのは、環境とか省エネとかサステナブルとか様々な設計の意識を持たれている日建設計さまが「建築が永く生きながらえていくために必要なことは?」の問いに対して、「愛されること」と言われたことです。これは私もいつも建築コンセプトの締めくくりの常套句として「より多くの皆さまに愛されることを願って」と話をするのと同じで、やっぱり使う人、所有する人、その建物を通りがかりに見る人、できる限り広域に多くの人に愛着をもってもらうことがその建物を永く大切にされるのだと思います。ここに尽きると思います。
おあとがよろしいようで。
平野正典
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