2024.11.11NEW
こんにちは。設計スタッフの本田です。
先日、弊社恒例の海外研修旅行でロンドンへ行かせていただきました。
見学した建築物については弊社内でお互いに発表し合うレポートがあるので
そちらに載せるとして、ブログではちょっと違う視点で書いてみたいと思います。
私は主にインテリアデザイン担当なので、飲食店舗も設計・デザインしますし、
飲食店舗ではなくても、例えばショールームやオフィスの一部をカフェっぽくと
いったようなオーダーも最近は多いので、今回も様々な飲食店舗を利用して、
内部空間を体感することをテーマの1つに決めていました。
そこで、インテリアデザインが印象的だった店舗を紹介したいと思います。
1.Mercato Mayfair(メルカート メイフェア)
教会だった建物を割とそのまま残しつつ、うまい具合に改修し、
フードコートとして生まれ変わった施設です。
中二階も客席になっていて、空間的にも面白いと感じました。
ほぼ満席といった感じでとても賑わっていました!
(この写真↓にはたまたま空席が写ってますが、、後にこの席でジェラートをいただきました!)
エントランス↓
日本でこの雰囲気を作ろうと思ったら、まずドア周りの装飾をアンティーク部材から
見つけてこないとできないでしょうし、最悪アンティーク調に作ることになってしまうと思います。
古いものに価値を見出しているイギリス人の感性は素晴らしいと思います。
ファサード↓
夕食(Fish & Chips)の後に行ったので既に真っ暗ですが、堂々とした2本の柱
(イオニア式オーダー)が印象的でした。
ちなみにロンドン市内は柱(オーダー)や異なる年代の建築様式の宝庫で
それを見て回るのも面白かったです。
2.Harrods Dining Hall(ハロッズ ダイニング ホール)
かの有名百貨店Harrods内に2019年に完成したフードコート。
1905年に完成した歴史的建造物の内装を活かしたタイルによる装飾は素晴らしかったです。
ちなみに、こちらではパスタをいただきましたが、『フードコート』なので
お値打ちかと思いきや、今回の旅の中で一番高いくらいでした。
フードコートと言えどもさすがHarrods!
ロンドンで食事代をお値打ちに抑えたい場合はパブがおすすめです。
3.Sketch The Gallery(スケッチ ザ ギャラリー)
人生最初で最後wwのアフタヌーンティーを本場ロンドンで体験しようと
かなり(!)奮発して訪れました。
このお店は建物自体は歴史があるそうですが、内装は完全に新設されていました。
ピンクベースですが甘くなり過ぎない色使いやアートに溢れた空間はとても勉強になります。
一番驚いたのはトイレです!↓
(数あるアフタヌーンティーからこのお店を選んだのは、
後輩のMさんがこのトイレを見たいと言ったからでもありましたww)
なんと、トイレブースが1つ1つ卵型のカプセル状になっていました!
そしてトイレ内(ブースの下)には謎のバーカウンターが、、
コンセプトを是非聞いてみたいです。
しかし、ある程度のお店に行くとどこもトイレが清潔でデザインも素敵だったので、
私もトイレのデザインは重要と考えていますが、今後も注力していきたいと思います。
3.Aqua Shard(アクア シャード)
研修旅行では最終日は全員で夕食会を行うのが毎回恒例となっています。
今回は私が旅行幹事だったこともあり、レンゾ・ピアノ設計のザ・シャード
(87階、310mの超高層ビル)内の31階にあるこのレストランにさせていただきました。
お店の中はとにかく暗いです!これは夜景を綺麗に見せる為だと思います。
窓際の柱はミラーを巻いています。
窓の反対側の壁も大きなミラー貼りです。
これだけ大きな面に映り込んでいても照明をかなり落としている為、
人は影となり、映るのが夜景の光なのでうるさくは感じません。
食事もとても美味しく、スタッフの方々のサービスも良く、大満足の夕食会でした!
4.Chiltern Firehouse(チルターン ファイアハウス)
1880年代に建てられたビクトリア王朝式の旧消防署を利用したホテルの
ラウンジに行ってきました。
インテリアは新しさをミックスせずに、敢えてクラシックに徹しているような印象でした。
もし自分がイギリス人だったら懐かしさだったり安らぎを感じる空間なのではないかと思いました。
それでも植栽を高低差を付けて配しているのはさすがだと思います。
写真を撮っていたら、No!と言われました。どうやらセレブ御用達だそうです。
全体的に歴史的建造物を活かしているインテリアも多く、特に照明は日本に比べて暗めでしたが、
それは天井にダウンライトなどをたくさん付けて全般的に明るくするのではなく、
間接的に照らしているからだと思いました。(天井に照明を付けられないというのもあると思いますが)
今回ロンドンで吸収したことを今後の設計・デザインに活かしていきたいと思います。
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