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はじめまして

2024.06.17NEW

はじめまして。
4月に入社した、穂屋下直輝と申します。
 
 
私は浜北区(現浜名区)出身で、高校卒業までの18年間この街で暮らしていました。
大学は神奈川県横浜市で過ごし、6年ぶりに地元に帰ってくることができました。
今後は、設計の仕事を通して、微力ながら地元の発展に貢献していけるよう精進して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
私は小さな頃から建物や集落を見ることが好きで、大学時代には日本全国から
海外までさまざまな土地を訪れました。
これから皆さんに、気になった事例を共有していけたらと思っています。
 
 
今回は愛知県犬山市にある明治村にについてご紹介します。
ここには、明治から大正にかけて建設された建物が移築されており、
国の重要文化財や登録有形文化財といった歴史的価値が認められた建物が数多くあります。
建物の用途によって1丁目から5丁目までエリア分けされており、
2丁目は、店舗が建ち並び風景として明治の街を体感できるのでおすすめです。
 
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特に印象に残っている、芝川又右衛門邸をご紹介します。
 
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明治44年に芝川又右衛門の別荘として建てられた木造2階建ての和洋折衷住宅で、
設計者は武田吾一です。
建物の外観はスパニッシュ様式で、内部は1階が洋風で2階が和風の造りになっています。
  
 
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建物に入ってすぐ目につくのは、玄関脇のステンドグラスです。
このステンドグラスは時間によって見え方が変化するそうです。
昼間は日が差し込み色鮮やかなガラスが見え、
夜になるとライトに照らされた金色の縁が反射して絵が浮かび上がる仕掛けとなっています。
 
 
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1階の階段室から上を見上げるとあることに気が付きます。
天井の仕上げが階数ごとに異なり、居室の雰囲気に合わせて変化しています。
1階から「板張り」「よしず」「あじろ」となっています。
  
  
 
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2階和室には、少し小さな押し入れのようなものがあり...
 
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なんと、ふすまを開けると中から暖炉が出てきました。
まさに和と洋を融合させた建物ならではの仕掛けです。
単なるデザインの一つではなく「この建物ならでは」、「時代・様式に合わせた」デザイン表現が
されており、こうした考え方は現代の設計業務においても重要事項の一つであると感じました。
 
 
明治村にはこの建物のほかにも「旧帝国ホテル玄関」、「三重県庁舎」など紹介したい建物が
たくさんありますが、今回はこのくらいにしておきます。
愛知県に行く機会がある方は、ぜひ、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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