2024.04.15NEW
こんにちは、杉山です。
先日、ベルテックス静岡のホームゲームに足を運びました。
バスケの試合観戦が初めてであったことと、開催地が草薙体育館「このはなアリーナ」ということもあったので会場含めて楽しみにしていました。
試合は想像していた以上の熱気に溢れていて、非常に面白かったです。
少し衝撃だったのが、会場の雰囲気づくりで、ベルテックス静岡の攻防のターンに合わせたメロディが会場全体に響くくらい大きな音量で試合中流れ続けていました。相手のフリースロー時には遠慮なくブーイングもあり、相手選手にとってはプレーしにくい完全にアウェーな空間を作り上げていました。
結果として、一進一退の攻防の末、ベルテックス静岡の勝利を見ることができました。
空間構成の基盤を担う建築は、楕円上に大きな木の集成材が整然と並べられることで構成されています。
それらは静岡県産材で合計256本あり、美しい空間を作り出していました。
コストから柱頭免振という、免振装置の上にRCの水平リングを計画し、屋根のスラストに抵抗する作りとなっているようです。
東日本大震災直前のコンペで選定されたこの建築は当初は免振ではなかったようですが、その後意匠を損なわないようにしながら免振構造に変更したようです。
それぞれの建築物には固有の物語があると思いますが、使われ方によってさらにその物語の価値が高まります。その根底を支える地域や人々の力の恩恵を享受しながら、親しまれる良い建築を目指して今後も精進していきたいと思いました。
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