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街を甦らせた建築

2023.12.04NEW

11月の14日から19日まで弊社協力会社の会で北スペインのサンセバスティアンとビルバオへ行ってきました。

ピレネー山脈の両麓の北スペインとフランス両国にまたがったこの地域はバスク地方と呼ばれ、古くから独自の言語や文化を持ていたそうです。

サンセバスティアンは「美食の街」として有名で、小さな街に星付きレストランが密集しているそうですがこの街の魅力はやはり「バル」文化で、一口サイズのピンチョスを微発泡白ワインのチャコリと一緒に頬張り、2軒3軒とバルをハシゴするのもこの街の醍醐味です。

言ってみれば大阪の食い道楽に似た感じでしょうか。

 

ガイドさんの説明ではこの北スペインのバスク地方は20世紀初頭までは工業都市であったそうですが、時代の流れとともに既存の工業が衰退した時にサンセバスティアンは観光都市に、ビルバオは芸術都市へと大きく舵を切ったそうです。

この「芸術都市ビルバオ」には磯崎新が設計した双子のタワービルやカラトラバ設計の川に架かった歩道橋、ノーマンフォスター設計の地下鉄駅の他にシーザー・ペリ、リカルド・レゴレッタ、フィリップ・スタルクと国内外の建築家が設計した多くの建物がありますが、この街のシンボルはやはりフランク・ゲーリーが設計したグッゲンハイム美術館です。

 

ゲーリーらしい複雑な形態をもった美術館が街のシンボルの如く川沿いに鎮座している姿は見応えのある景色で、ビルバオは行政が都市の産業のあり方を大胆にシフトし、新たに設計された建築群で街を甦らせた良い例だと思いました。

この街は2010年にはクリエイティブで魅力的な都市に贈られる『リー・クアンユー世界都市賞』を受賞したそうです。

竹下昌臣

IMG_1792.jpegのサムネイル画像

チャコリとピンチョス

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カラトラバの橋

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グッゲンハイム美術館

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