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中国をめぐる旅

2023.10.30NEW

こんにちは

設計スタッフの谷野仁美です。

 

前回のブログでは、昨年末まで中国の広州に滞在していたことをお話ししました。

 

メディアでは政治や国民性の違いなどを取り上げられることが多いため、

皆さんは中国にあまり良いイメージを持っていないかもしれません...。

ですが、面白いところも沢山あるんです!

 

今回は、3年間のコロナ禍で日本に一時帰国出来なかった間、

国内旅行をしていた様子をご紹介したいと思います。

 

中国の面積は約960万㎡で日本のおよそ25倍、人口は約14億人でおよそ11倍、

56ほどの民族が暮らしており、国境を接する国は14カ国あります。

 

小さな島国の日本からすると、まるで想像できない規模と環境です。

 

そのため、地域によって気候や文化が異なり、

自然環境や街の雰囲気の違いを感じることが旅行の楽しみでした。

 

特に、雄大な自然と悠久の歴史に感銘を受けた街を3つピックアップします。

 

①西安

古くは2000年前に中華統一をした秦の都であり、その後古都長安が置かれ、

唐時代にはシルクロードの起点として華やかに繁栄した街です。

見どころは秦の始皇帝がつくらせた兵馬俑。

その後の時代に手が入ることなく、当時の姿のまま発掘されており、

現在に蘇った兵士たちに数千年の歴史の重みを感じられます。

壮大さと精巧さは中国の文化財の中で1番だと思っています。

西安城壁.jpg

西安の街を囲う城壁

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これが他に2ヶ所あり、全体の巨大さがよく分かります

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修復が完了した兵士たち

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発掘途中の姿

 

②敦煌

こちらもシルクロードの中継地点として栄えた街で、

西安よりさらに西にあり、中華と西域をつなぐ役割をしていました。

貿易だけでなく宗教や芸術の通り道でもあり、

千年の間、つくり続けられた壁画や塑像が保存されている莫高窟が見どころです。

中でも45窟の鮮やかな塑像たちが忘れられません。

果てしなくつづく砂漠も体験することができ、1番お気に入りの街になりました。

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莫高窟の正面入口

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コロナの規制が強く、観光客が少ないため貸し切り状態でした

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鳴沙山とラクダのキャラバン

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関所だった玉門関

 

③フフホト

こちらは内モンゴル自治区の街で、車で2時間ほどの距離にいくつか草原があります。

砂漠とは反対に草原が広がる景色を見たくて訪れました。

モンゴル族の人々が多く暮らしており、草原ではゲルを模した宿泊施設に泊まりました。

夜中に見た満点の星空と、早朝に地平線からゆっくりと昇ってくる朝日が忘れられません。

放牧されている馬や羊、ラクダを間近に見ることができて面白いです。

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放牧されている馬たち

草原-2.jpg

石を積んでつくられている祭壇

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私が宿泊したゲル

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地平線から昇る朝日

 

この他にも、色々な街に足を運びました。

北京、上海、杭州、成都、重慶、香港、マカオ、深圳、桂林、貴陽、福建、海南島

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コロナ初期の故宮は人がまばら

万里の長城.jpg

万里の長城

土楼-1.jpg

客家がつくった土楼の村

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少数民族である苗族の村

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お札にも描かれている桂林の川

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パンダ基地のこどもパンダたち

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イギリス租界だったアモイ

 

チベットやウイグルにも行ってみたかったのですが、

コロナの規制でなかなかチャンスに恵まれず...残念。

 

観光地ばかりではありますが色々な地域を訪れ、自分の目で見て感じることで、

中国人と思想や常識が合わないのは仕方ないと感じるようになりました。

中国を日本の常識で測ることは出来ないのです。

 

国土の広さ、文化の違い、歴史の深さが少しだけでも伝わったでしょうか。

魅力も沢山ある国ですので、興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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