設計スタッフの雨宮です。
3、4年くらい前から所内ではスピーカーが導入されオフィスに常にBGMが流れています。
僕が入社した当初はオフィスにBGMは流れていなかったのに今では音楽が途切れるとソワソワするくらいBGMのある環境が当たり前になっています。BGMがあることで静かなオフィスの時よりも緊張が和らいだり、「マスキング効果」によりノイズが気にならなくなることで集中しやすくなるなどのメリットがあるそうで、実際そう感じることが多いように思います。
仕事をしているときもそうですが、家で生活しているときも音楽やラジオなどの音声コンテンツは僕にとって欠かせないものとなっています。一人暮らしなので自分で家事をしないといけないときや何か作業をしているときは気を紛わすために大抵はラジオか音楽を流しています。特にラジオは一人暮らしには強い味方で、聴いているとラジオパーソナリティと自分が同じ空間にいるのではないかというくらい親近感がわいてくる気がして寂しさが紛れます。お気に入りのラジオ番組は福山雅治の「福のラジオ」と「地底人ラジオ」とリリーフランキーの番組ですが、どちらも地上波で放送できないような内容も含めてラジオでしかみられない素顔がみられることも親近感が湧く理由かもしれません。他にもラジオは再生時間が1時間程度で音楽のように5分くらいで切り替わることもなく単調に聴いていられるという点でも唯一無二のコンテンツだと思います。
世界的にみても音声コンテンツの人気が上がっているようで、コンテンツの種類もポッドキャストとかオーディオブックといった新しいメディアも登場しています。その一因として、時間がないと感じることが多い現代においてテレビや動画と違い視覚を奪われることがなく他のことをし「ながら」で聴くことができ、可処分時間を増やすことができることがあるようです。また、ポットキャストがそうですが制作する側としても機器の進化によりスタジオで録音せずとも誰でも簡単に収録ができコストがかからなくなっていることも一因だそうです。
音について書きましたが、五感を刺激されながら日々過ごしているからこそ入ってくる刺激に目を向けることは生活の豊かさにつながると思うことが増えてきました。建築設計の仕事は生活と深くかかわっていますが「視覚」と「触覚」以外はあまり操作するができません。しかし、「聴覚」や「臭覚」、「味覚」に敏感になることも生活基盤をつくる仕事をしている者として重要な気がしている今日この頃です。