2023.06.12NEW
谷野です
前回のブログで「東海道小夜の中山」を取り上げ、前々回は「熊野古道」だった。
けっして街道シリーズをやろうとしているわけではないが、ゴールデンウイークのある一日、姫街道の三ケ日地区を歩いてみた。
スタートに選んだのは本坂一里塚。ただし、車を止めておかないといけないこと、帰りには車まで戻らないといけないことから2㎞以上手前のドラッグストアーの駐車場に車を止めスタートまで歩くことにした。
本坂一里塚から西に行くと本坂峠を越えて豊川に続いている。
今回は東に向かって三ヶ日町を横断して三ヶ日町の西のはずでの大谷一里塚までの8kmを歩く予定だ。
本坂一里塚は比較的昔の形を残しているようで雰囲気はある。
歩き始めると直に広い通りに出る。姫街道の看板が無ければ自動車の通りが多いただの道だ。
でもひたすら歩く。三ケ日高校の跡を越えて40分程で三ケ日の町に入る。途中本陣跡の看板があるが昔の面影は全くない。もう少し歩いてちょうど町の中央、昔の町役場の裏に三ケ日一里塚がある。ここまででちょうど50分。アップダウンも少なく良いペースだ。
ここから三ケ日の町を抜けると車の通りの少ない農道になる。歩いていて気持ち良い。
ミカン畑を登っていくと東名高速道路に出た。高速道路の脇に「大理峠」の看板がる。高速道路によって昔の姫街道は寸断されてしまったとのこと。看板の裏に古い道跡が見えるがとても歩ける状態ではない。ここからは下り坂で下り終えると三ケ日ICだ。この辺りは大きな部落で代官屋敷跡もある。立派な門構えだが今でも住んでいるとのことでじっくり見るわけにはいかない。ここから約1㎞、この部落の外れに大谷一里塚があった。
ここまででちょうど2時間だ。今日の目標はここまでで、ここから天浜線「東都築駅」に出て天浜線で三ケ日まで戻るつもりだった。でも電車の時刻までまだ40分以上あるので思い切って引佐峠まで歩いてみることにしたが、実はこのオプションツアーが一番大変だった。
用意した地図は大谷一里塚までしか入っていないのでここからはグーグルMAP頼りだが山道は表示されない。道は完全な山道で結構な上り坂だ。峠まで10分程度で着く予定だったがたっぷり20分掛かってしまい、すでに予定の電車には間に合わなと思われる。峠には公衆便所があるがこれは当社の設計。10年以上経っているが結構きれいで手入れされているようだ。
ここから姫街道を東に下りれば西気賀の町で山田一里塚がある。でも西気賀の町は存分歩いているので今日はここから南に向かって寸座駅を目指す。
峠から下りる道はくねくね曲がっていて予想以上に距離があり時間が掛かる。さらに途中からミカン畑の中になりうっかりすると違う方向に向かっている。何とか寸座の駅に着いた時には電車が出て30分ほど経っていた。何ともずさんな計画で我ながらあきれてしまう。次の電車はと駅に向かうと駅前にバス停が。バスの時刻を調べると直にバスが来る。ラッキー!ということでバスで戻ることにした。
寸座駅は無人駅で小さな待合室があるだけ。でもここから見下ろす小さな漁港と浜名湖、そして小さな無人駅のセットはゆっくりとした時間の流れを感じさせてくれ、私の好きな景色の一つとなっている。バスが来るまでその景色を堪能した。
GPSによると車を止めたところからここまで3時間31分、移動距離19.0㎞、登り306m、下り281mだった。
さて次はどの街道を歩こうか。
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