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建築と写真についてあれこれ

2023.03.27NEW

設計の仕事をしているとあらゆる場面で写真に触れることがあります。
例えば、雑誌に載っている写真をみたり、現場の施工写真をチェックしたり、完成した建物を竣工写真として撮影する機会などがあります。
今月竣工した物件でもカメラマンさんに依頼して竣工写真を撮ってもらう機会がありました。今まではアルバムの制作を考えて撮影するカットを指示してあとはカメラマさんにお願いすることが多かったですが、今回は初めて設計から監理までさせてもらった物件ということもありカメラマンを指定して、お手伝いしながら撮影に同伴しました。同伴しているとカメラマンさんから建物に対してさまざまな感想を頂けるので、自分の仕事について振り返るいい機会にもなりました。
弊社の物件はすべて竣工写真をアルバムに製本して保管するようにしていますが、カメラマンを指定するかどうかはきまっていません。しかし、スマホやカメラが進化した今でも出来上がった写真を見ると撮影者の技量やこだわりの差を感じることがあり、記録写真としての役割があるものの、、、お客様に渡す作品の一つをつくるという気持ちでこだわらないといけないところだなと思うことが増えてきました。カメラを(一応)趣味にしているので、自分で撮影して、建物から竣工アルバムまで一貫して作るというのも面白そうなので、機会があればやってみたいなと思います。
設計の仕事は同じ物件に向き合う時間が長いので客観性を失いやすく最初のコンセプト通りに進んでいるのかわからなくなる時がありますが、模型の写真をとったり現場の写真を撮ることで、レンズを通して建物を見ることで、少しでも客観的に見るようにする道具としての写真の役割も大きいと感じています。
最初に書いたように、建築と写真の関係は意外と深く、写真について考えることで設計の仕事に良い影響もあるのではないかなと思います。
設計スタッフ 雨宮

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