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旧東海道小夜の中山峠をあるいてみた

2022.12.19NEW

谷野です

天気の良い秋のある日、旧東海道小夜の中山峠を歩いてみました。

小夜の中山峠は「夜泣き石」で有名な金谷宿と日坂宿の間にある峠です。

急な坂道が多く、旧東海道の中でも難所の一つと言われています。

今では近くに立派な国道が出来ているため通る機会はありませんが、国道を通るたびに「小夜の中山」の看板が気になっていました。ハイキングのガイドブックに「小夜の中山峠」を歩くルートが紹介されていたので歩いてみることにしました。

スタートは、「道の駅掛川」からです。

道の駅から少し歩くと旧東海道への入り口が有ります。そこからいきなり急坂が始まります。難所といわれるだけのことはあると実感します。

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↑急坂急カーブの道

標高差100m、20分ほど登ると急に緩やかになります。ここからはだらだらと登り坂で峠まではさらに100mほどの登です。直に「夜泣き石」の有ったところにつきますが今は別の場所に移されてしまいここにはありません。ここにあってはじめて意味のある夜泣き石と思いますがなぜ移設してしまったのでしょうか。

少し進むと茶畑が広がり粟ケ岳がきれいに見えます。

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↑粟ヶ岳遠景

茶畑の中を進み上り口から約1時間で峠につきます。峠には公園が有り西行法師の歌碑が立っています。この歌碑は余りにも風情の無いデザインだと思ったのですが後で調べてみたら設計は吉阪隆正さんでした。ごめんなさい!

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↑西行法師の歌碑

峠には茶屋が一軒残っていますがとりあえずよらずに先を目指します。ここからは下り坂で楽かと思いきや、突然始まる急な下り坂。足元を気にしながらゆっくりと進むしかありません。坂を下りきったところが菊川です。菊川は東海道53次に無く、日坂宿と金谷宿の間にある「間の宿」と呼ばれていたそうです。説明看板によると宿間が長いと休憩のため間の宿が置かれたようですがあくまでも休憩施設で旅人の宿泊はできなかったとあります。そんなことまで決まっていたなんてビックリです。ここから金谷宿まではもう一度100m以上のアップダウンを超えないといけません。金谷へ下る道は30年ほど前に行ったことがありますが昔の風情を残した石畳があります。今も変わっていないと思いますが次の機会としてここで引き返すことにしました。

今度は急坂を登って峠へ向かいます。帰りは峠の茶屋で休憩しようと思ったのですが、現在は飲食は提供していないとのことで土産物だけを見ることにしました。茶屋のおばさんは私より年上と思いますが話好きのようで色々な話をしてくれました。小学校は日坂にしかなかったので歩いて通ったそうです。坂道は今のように整備されておらず雨降りの日など滑り落ちていたそうです。お土産に地元で取れたという栗を二袋買いました。

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↑峠の茶屋

帰りは日坂宿を廻って道の駅へ。往復約10㎞、4時間程度のハイキングでした。

道は田舎の茶畑の中を歩いているだけで当時を思い起こさせるものはありませんが、各所に置かれたゆかりのある歌碑、句碑が雰囲気を醸し出しています。

今では通り抜ける必要のある人はいないため地元の人以外使わない道ですが、ハイキングには最適だと思います。良かったら皆さんも歩いてみてください。

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