2022.10.24NEW
設計スタッフの神津です。
先日、長野県茅野市の方に行く機会があり
藤森照信さんの建築をいくつか見てきました。
「ラ コリーナ近江八幡の草屋根」を訪れて以来、すっかり藤森さん建築のファンになりまして
ランドスケープと一体となった建築は、何度訪れても、わくわくする楽しさがあり
エンターテイメント感が高いなと感じています。
今回訪れたのは、茅野市神長官守矢資料館と3つの茶室(空飛ぶ泥舟、高過庵、低過庵)です。
茅野市神長官守矢資料館は藤森さんのデビュー作であり
諏訪大社の成立以来、長い年月にわたり同社の筆頭神官をつとめた
守矢家の史料と信仰を保存し展示するために茅野市が設立した博物館です。
小さいながら、できるだけ自然素材を使うというこだわりが詰まった居心地の良い建築でした。
「軒が寂しいので四本柱を建てようとして、偶然鉛筆が走って軒を突き抜けた」というエピソードは
茅野市神長官守矢資料館
資料館から山方向へ向かって歩くこと5分程度
遠目でもあれだ、、、!と認識可能な空飛ぶ泥舟が見え、期待感が高まります。
ワイヤーで吊られた秘密基地のような<空飛ぶ泥舟>
村の山から切り出した2本のクリの木の上にポツンと建つ<高過庵>
半分地中に埋まったような竪穴式茶室<低過庵>
ユーモアのあるネーミングも自然との共存の仕方も
おとぎ話に出てきそうな建築が目の前に実在しているというわくわく感も
藤森さん建築ならではの独特の世界感だなと改めて感じました。
3つの茶室について、今回は外観だけしか見られませんでしたが
茶室の中に入る事ができるツアーもあるようなので
いつかそのツアーで再訪したいなと思いました。
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