2022.02.21NEW
2006年9月号の新建築。
15年前、青森県立美術館のあおもり犬がドーンと表紙に掲載されている印象的な一冊。
この冬の寒い時期に相まってか、この美術館のことをふと思い返してました。
大学時代、仙台で毎年開催されている卒業設計展に参加しがてら、研究室仲間と
レンタカーを借り4時間かけて見に行ったのを今でもよく覚えてます。
多くの建築学生はこの旅のプランを一度は体験しているのではと思っています。
青森に着くや、こんこんと雪は降りしきりあたり一面 雪、雪、雪。
美術館へは雪掻きで積まれた雪の壁で美術館へのアプローチがつくられ、
それを通り抜けると冬の風景に溶け込んだ真っ白い建築がそこにはありました。
当時は青木淳さんの建築や考え方にかなり影響を受けていただけに
青森県立美術館を目にすることができて、本当に感動しました。
ここから先は、断片的な記憶にはなりますが、、、
地下へ向かうエレベーター、異常なまでに高い天高のギャラリー、
突如現れるあおもり犬、地面から切り離された壁。
どのシーンも印象的でワクワクして見てまわっていると
当時の館長さんと仲良くなり、普段見学することのできない
裏方の部屋まで見せていただき貴重な体験をすることできました。
新建築を読み返すと、設計メンバーには建築家の永山裕子さん、西澤哲夫さん、村上徹さん、
そうそうたる面々がこのプロジェクトに関わって完成した建物だと知り驚きました。
コロナ禍でなかなか建築を実際に体験できないからこそ、今まで訪れてきた
建築について振り返るのも良いなと最近思ったりします。
設計スタッフ 児玉
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