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小旅行

2021.12.06NEW

息子が東京の東村山市にいる。長いコロナ禍で2年近く逢っていない。お互いにワクチンを打ったしコロナも下火の今が東京に行くチャンスと思い東京まで小旅行をしてきた。

実は今度東京に行くときには寄りたいと思っていたところがあった。昨年の紅白歌合戦でYOASOBIが歌った場所だ。テレビを見ていた時には本に囲まれた素敵な空間はセットだと思い込んでいた。しかし後日何気なく見ていた新建築になんと載っているではないか。角川武蔵野ミュージアムだったのだ。それも場所が所沢。東村山市のすぐ隣だ。コロナ禍が明けたら行きたいと思っていたのだがそのチャンスが訪れた。

朝浜松を車で出て昼過ぎに所沢駅で子供と合流、昼ご飯を食べて武蔵野ミュージアムへ向かう。少し進むと遠目にも異様な姿が確認できるようになりじきに到着。

2時半からの予約チケットなのでそれまでの時間周りの施設を見て回った。まずは武蔵野坐令和神社。DSC_0006.JPG

鳥居や手水舎もあるれっきとした神社だがちょっと雰囲気が違う。隈研吾さん監修のデザインで切妻のスチールとガラスの建物となっている。中はご祈祷ができる拝殿とお守り売り場がある。「アーティストやクリエイター、コンテンツ関係者を応援するご利益」があるとなっているが、今風で軽い。私としてはもう少し神聖な雰囲気が欲しかった。次にミュージアムの外観。割り肌仕上げの厚みのある花崗岩が張られている。フォルムを含め異様な感じがする。デザインコンセプトは分からないが目を引くことだけは確かだ。

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そんなことをしているうちに予約時刻となったのでミュージアムに入ることにした。入口から本棚と本に圧倒される。中学生高校生の頃は図書館や古本屋の空間が大好きだった私は自宅を建てる時、本棚に囲まれた部屋を作ろうと思っていたがもちろんそれはかなわなかったが、まさに大好きな空間だ。図書館のように本が整然と並んでいないのもワクワク感が増す。本が「手に取ってくれ」と呼び掛けているようだ。DSC_0020-2.jpg

本のトンネルのようになっている回廊状の本棚空間を進むと突然三層吹き抜けの大空間が現れた。これだこれだ。YOASOBIが歌っていた空間。高さ8m、4面本棚の「本棚劇場」。こちらの方が神社のような神聖な感じがする。その心地よい雰囲気を味わっていると突然プロジェクションマッピングが始まった。その内容はここでは述べないが雰囲気がガラッと変わって本を題材とした映像はとても面白いものだった。

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本を手に取って楽しむ時間はなかったが、これ以外にも俵万智さんの短歌で埋め尽くされた部屋や、怪しげなものを展示した荒俣宏さんのコーナーなどを楽しんだ。

次の日は久しぶりに東京国立博物館など、帰りの日は小金井市の江戸東京たてもの園を見て廻り久しぶりの小旅行を楽しんだ。

谷野

 

 

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