2021.04.26NEW
こんにちは、杉山です。
先日、卒業した大学から卒業研究で作ったパネルが送られてきました。
卒業してあっという間に1年が過ぎたことに驚きましたが、同時に、懐かしさや当時の思想が蘇ってきて、ひとつの節目を感じました。
自身の振り返りとともに、私の卒業研究について、少しだけ書かせていただきます。
私の制作は、社会問題や流行り、一切の評価を度外視し、造形の可能性を建築に置き換えたようなものです。前提として、頑なに自分自身のためにもがき、思考し、表現したものなので、理解などされたものではありません。
計画敷地は地元静岡市で、この地にゆかりのある徳川家康によって遺された書を解読することで現れた設計指示に沿って空間を想像(設計)しました。壮大なストーリーから空間構成を全て構築し、でっちあげた研究です。
非常に自分本位な研究であることを自覚しながらも、自分自身と建築の重ね合わせをすることが当時の私にはとても重要なことでした。建築の奥深さと思想、哲学や美学を肌で感じ、作り上げていく根源の部分を構築できたと思っています。
他愛もないことを綴ってしまいましたが、この卒業研究の思想は自分自身に元々根付いていたものを少しだけ引っ張り出したようなものだと思っています。時にはこの源に縋って、今後も建築と向き合っていきたいと思います。
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