2020.11.09NEW
設計スタッフの雨宮です。
最近、AmazonPrimevideoで視聴した映画「世界でいちばん長い写真」が印象的だったのでそのことについて書きたいと思います。
この映画は高杉真宙さん主演の高校生があるカメラとの出会いを通じて人として成長していくストーリーとなっています。とくに印象に残っているのは、序盤の出てくるある写真の伏線を回収するラストシーンです。そのシーンでは写真を撮ることは見られる側にもなるというカメラで写真を撮ったことがある人なら体験したことのあるだろう状況が上手く表現されています。何を言っているのかよく分からないと思うので、実際に見ることをおすすめします。100分と比較的短く、prime会員の方なら無料で見られます。
私も時々写真を撮りますが、街中や建物内で一眼レフで写真を撮ることは周りの人から見れば不審な行動であり、何を撮っているんだろうという興味もあってか撮影者の自分が逆に見られるという状況になることがあります。集合写真を撮る場合を想像していただけると、撮影者が見られる側にもなるという状況になることが分かると思います。この撮る側が見られる側にもなるという不思議な体験はカメラで写真を撮ることでしか味わえないと思います。
私がカメラで写真を撮るようになったのは大学に入ってからですが、周りにカメラを持っている人が多く自分もカメラが欲しくなったという不純な理由だったような気がします。建築学科にいると写真を撮る機会が多いという理由もありますが...
カメラは、技術や作品性などを追求し、そこに終わりがないという点で建築と似たような奥深さがあると思っています。
スマホによって誰もが写真を撮ることができるようになった今でも、一眼レフやカメラ機材で写真を撮ることは何物にも変えがたい体験であることが、この映画から伝わると思います。
竹下一級建築士事務所HOME > ブログ