2020.05.11NEW
この瞬間に立ち会えるのが至福の時。
GW前、竣工した小規模学童の撮影に立ち会ってきました。
当日は天候に恵まれ絶好の撮影日和、初めてドローンも飛ばし間近で空撮も体験することができました。
このプロジェクトは始動してから足掛け3年の設計・監理を経てようやく完成にまで
こぎつけることができたわけですが、プロジェクトの発端は保育園の園長先生から
「小学校の学童不足問題を懸念している。せめて保育園を卒業した
子どもたちが帰ってこられる場所をつくってあげたい。」という熱い思いから始まったプロジェクトです。
カメラマンさんとはそういったプロジェクトの動機や設計時に考えていたこと、
現場での苦労したことなど話し合いながら撮影に臨んでいただきました。
撮影に立ち会う理由としては、カメラマンさんや写真を通して
自分の考えや空間の表現が他人に伝わっているのか、もっとこうした方が良かったのでは
という反省点を見つけたりして、今後の糧にしたいと思っているからです。
また、画角を決め、陽の入り方を見定め、シャッターを切る、、、
この何とも言えない緊張感が味わえるのも撮影に立ち会うならではと思っています。
撮影や引渡しを終えれば設計業務は一区切りとなりますが、
(実際は竣工後のアフターケアなどお付き合いは続きます。)
設計が試されるのはココから何十年も先に建物がどういった姿になっていくか、
多くの人に使われ続けられるかが重要だと思っています。
建物を完成させて写真を撮ることを目的化してはいけませんが
この瞬間に立ち会えるのは設計が全うできたという気持ちにさせられるわけです。
お施主様のご協力もあり撮影は夕方まで続き、、、
無事に撮影を終えることができました。
竣工写真の出来上がりが待ち遠しいです。
児玉 卓哉
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