2020.04.20NEW
志村けんさんが急逝して2週間が経ちます。
著名人のコメントや、追悼番組などの放送をみて、志村けんというひとがいかに偉大で老若男女に愛されていたか実感し、また新たな一面を知ることが出来ました。
自分の小さいころは「全員集合」が人気絶頂期でだんだん「ひょうきん族」が台頭してきてどっちを見ようかと本当に迷ったものです。
以前ビートたけしが「ひょうきん族」は今見ると笑えないが、「全員集合」は今見ても面白い、それは完ぺきに計算して稽古して作り上げられているからと言っていました
再放送で見たNHKの「ファミリーヒストリー」という番組でも言っていましたが、「全員集合」はリハーサルを何回も何回もやって徹底的に作り込み、アドリブは一切なし、カメラワークも時間も計算され尽くされていたそうです。さらに毎回リーダーのいかりや長介さんの説教がすごく長いという、ストイックな裏面をもちながら、見ている側にはそんなこと感じさせず、自由な動き、予想外の笑いでこどもたちを虜にしてきました。
志村けんのギャグは沢山あるけど、どれもシンプルでワンパターン、見ている側もわかっちゃいるけど笑ってしまうという。それは全員集合のころから培われた緻密な構成と絶妙な"間"からなせる業だと思います。
大学のころゼミ室で毎日のようにドリフのCDを流していたヤツがいたのも思い出しました。
もともとドリフターズは音楽バンド、ソウルやR&Bが根底にあるのです。笑いの"間"もそんな音楽のリズムからきているのかも知れません。
今、世の中が不安に満ちているなか、直接ではないにしても"笑い"が「ひと」にはより一層役にたってくると思います
志村けんさんの偉大な才能と努力から成る"芸"をこれからも楽しみ、またコロナの恐ろしさをこころに刻みながら ご冥福をお祈りいたします。
石 田
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