2019.08.26NEW
7月のNHK番組で丹下さんの特集が2回に亘って放送されました。
その第2回目を観ることが出来ました。番組の中で「香川県庁舎」
「大阪万博のお祭り広場」「東京都庁舎」「イタリアのフィエラ地区
センター」などの作品が取り上げられました。
心に響いたのはコンペになりました「東京都庁舎」です。
丹下さんが1枚のノートルダム大聖堂のような2棟案の単線スケッチ
を持って事務所に入ってきて職員に渡し、これですすめようと話した
そうです。そのスケッチは、八角形の筒型を少し低い位置から見上げ
たような、窓もほとんど描かれていない図でした。これを基に、設計
スタッフ達は現在の東京都庁舎を創り上げました。そのスタッフさん
の実力にも驚嘆いたしました。丹下建築研究所は本当に素晴らしい
仕事を成しとげたのだと改めて感じ入りました。内容の濃い良い番組
だったと思います。
その丹下さんの残された言葉に「建築を造る事は未来を見据えて造ら
なければならない」があります。建築は造られてから20年~50年
くらい残ります。その長い年月にもしっかりと時代の要請に応える
建築でなければならないとの意味と受け止めます。
これから建築する責任の重さをひしひしと感じた1日でした。
設計スタッフの岡田
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