2019.05.20NEW
設計スタッフの児玉です。
広大な森林を有する新城市内に建つ『作手小学校・つくで交流館』を
ゴールデンウィークの休暇を活用して見学してきました。
新城市は市域の約84パーセントが森林である土地性から豊かな木材資源を
積極的に公共建築に利活用する方針が定められているとのことです。
この建築はそれを体現するかのように随所に木がふんだんに使用され
この地域ならではの建築が立ち現れていたと感じます。
建築をつくるにあたって、長年地域からは平屋建ての校舎が切望されており
各棟でデザインは異なりますが、共通して平屋建ての建築群となっていました。
小学校、交流館は共通して中廊下式を採用していることが特徴的です。
暗がりになりがちな廊下部は、屋根を一段持ち上げて自然光を積極的に
取り入れるように工夫が施されていました。
当日は生憎の雨が降っていましたが、照明が点いていなくても明るさに満ち
むしろ天候の悪い日に見学できたことは貴重な経験となりました。
もう1つ特徴的と感じたのは、生徒用の昇降口です。
外部から直接自分のクラスルームへ行き来ができるように
外部 ⇄ 昇降口 ⇄ クラスルーム という構成になっていました。
平屋建てかつ少人数クラス構成だからこそ実現可能にしたと思います。
いま、私が担当している袋井市の公共物件も
用途や条件は違えど平屋建ての建築を計画していますが
平屋ならではの可能性や課題に対しての工夫はとても勉強になりました。
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