2019.01.21NEW
こんにちは。設計スタッフの齋藤です。
正月休みに妻の実家のある大阪へ行ってきました。
久しぶりの大阪ということもあり、以前お世話になった先輩と年末に会う約束をし、一緒に色々な建築を巡ってきました。
梅田からスタートし、まず始めに「大阪富国生命ビル」へ。
複合オフィスビルです。大樹をイメージされているということで低層部は色々な角度がついたカーテンウォールがあり力強い木の根元の様に見えました。
内部には「フコク生命の森」という地下2階から地上4階までの吹抜けアトリウム空間があります。
白神山地のブナ林のプリントフィルムを挟み込んだガラスの「フォレストウォール」があったり、天井とバルコニー裏にミラーが張られ自然光を地下まで落とす工夫がされていたりと地下にいても暗くなく気持ちのいい空間でした。又、エントランスホール側にはフォレストウォールからの光が差し込み、まるで木漏れ日の様でした。
次に訪れた建物は、「クロスウェーブ梅田」です。
大阪富国生命ビルから東へ10分ほど歩いたところにあります。
白いルーバーに覆われ、斜めから見ると白い箱に見えます。正面へ近づくにつれルーバーの隙間から奥にある黒い外壁が現れ見る角度によって外観が変わる面白い建物でした。ただ、ちょうど外装補修の改修工事の最中でルーバー奥に一部シートが張られていたため黒い外壁の輪郭が綺麗に見えなかったことが残念でした。
最後に梅田から淀屋橋まで移動し「日本圧着端子製造株式会社」へ行ってきました。
こちらもルーバーに覆われた建物で、120角の杉材を使用していて内部を隠す目的だけでは無く色の変化などで時間の経過を可視化しているそうです。
2013年に竣工しており20年後には木ルーバーの取り替えを予定しているということで取り替えられた際にはもう一度訪れたいと思いました。
その他にも歩きながら目に留まった建物色々と見て回りました。
一人で見学するのとは違い一緒に見学する人がいると自分では考えつかない意見や感想が聞けたり、色々な会話が出来たりといい刺激になりました。今後はこれを恒例にしようということになり正月休みと盆休みの年2回を約束し次回は、大阪府立中之島図書館や大阪市中央公会堂などの船場近代建築巡りを予定しています。
今年は、年2回の大阪建築巡りだけでなく建築を現地で体感できる機会を去年よりも多く作っていきたいと思っています。
本年もよろしくお願いします。
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