2018.12.10NEW
こんにちは。
設計スタッフの児玉です。
2020年東京オリンピック
そのメイン会場となる新国立競技場の設計者選定の選考にあたって
ザハ案と並んで話題となったのが「古墳スタジアム」。
見たままの古墳のフォルムとスタジアムを合体させたような案です。
その設計者は、現在パリを拠点に活躍されている若手建築家の田根剛さんです。
最近は雑誌などメディアにも多く取り上げられておりますが、ボク自身は
情熱大陸で田根剛さんという存在を始めて知りました。新国立競技場の時は
古墳スタジアムという存在だけを知り、設計者が誰かあまり理解していませんでした。
今回、その田根さんの建築展覧会が同時期に2つの会場で開催されるということで見学してきました。
1つは、TOTOギャラリー間 「Archaeology of the Future Search&Research」
もう1つは、東京オペラシティ「Archaeology of the Future Digging&Building」
会場ごとにサブテーマは変えてましたが「未来の記憶」という設計思想がよく表現されているように感じました。
TOTOギャラリー間 会場風景
東京オペラシティ 会場風景
等々力ハウスのコンセプト模型
弘前市芸術文化施設のコンセプト模型
未来の記憶。
田根さんは「場所には記憶があり、建築は記憶を継承し
この時代を動かし、未来のその先の記憶となります」と語られています。
この言葉を聞いて分かるような、分からないような、、、
個人的には、新しいモノと古いモノを融合させた誰も見たことのない
未来の建築を生み出そうとしているのだと感じました。
実作こそまだ少ない建築家ですが、この設計スタイルを通してどのような新しい
建築が生まれるのか今後の活躍に注目していきたいと思います。
記憶や歴史と言いますと、今年の2月から弊社事務所は田町に移転しました。
田町という土地は元々先代の会長が事務所を構えていたという歴史があり、
竹下一級建築士事務所にとってはとても馴染みある土地であることを始めて知りました。
建築の展覧会と身の回りの環境の変化を通して、過去から現在、そして未来へは
確実につながっているんだと改めて実感しました。
設計スタッフ 児玉
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