2018.08.27NEW
こんにちは。設計スタッフの本田です。
先日数名のスタッフで、藤森照信先生の講演会に行ってきました。
講演会は午後2時からだったのですが、午前10時に整理券が配られるとのことで、気合いを入れて9時半に天竜へ向かいました(汗)。
到着すると既に15名程並んでおり(またも汗)、改めて藤森人気を実感しました。
この講演会は、現在浜松市秋野不矩美術館 開館20周年記念として開催されています『藤森照信展』の関連イベントで、
美術館設計・建築時のエピソードや、今回の展覧会のために制作された茶室『望矩楼』についてを中心に、
終始にこやかな様子でお話しされていました。
お話しを聞いていて感じたのが、先生の『周囲を巻き込む力』の凄さです。
縄文建築団(アーティストの赤瀬川原平氏やイラストレーターの南伸坊氏などが所属。赤瀬川氏が手摺を作っていたり、
館内サインは南氏によるものだったり、さらっと凄いです。)が中心となりながら、施主やそのご家族、役所の方や地権者の方、
はたまた地域の住民や学生たちまでも良い意味で建築に巻き込み、というか『みんなの手で一緒に作り上げていく』ということを
本当の意味でされているんだなと。(むしろ周囲が楽しくなってきて、参加したくなってしまったのでは?とも思う。)
これはひとえに先生の『人間力』によるものではないかと、ニコニコ楽しそうにお話しされる先生の顔を見ながら思ったのでした。
講演会終了後、展覧会と改めて建築を見に、美術館に歩いて向かいました。
↓美術館前の坂を上ったところに設置された茶室『望矩楼』。
藤森先生がご友人の伊東豊雄先生に、「藤森建築は地面から生えてきたと言われるがそうではなく、
どこかから飛んできてそこに着地したのだ」と言われて、その通りだと思った。と講演会で話しておられましたが、
この茶室を見ると特にそう感じます。
↓屋根・外壁に貼られた『手もみ銅板』は地元の生徒たちが授業の一環として制作したそうです。
↓美術館外観。(この中のどこかに藤森先生がいます。。)
個人的に先生の著書『野蛮ギャルド建築』以来のファンでしたので、一緒に写真を撮ってもらえば良かったなと、、ちょっと後悔しております。
展覧会には設計中のメモやオリジナル素材のサンプルなども展示されてあり、とても興味深い内容でした。
個人的には先生自ら制作された模型がもはやアートで、ヨーロッパの画商が欲しがるのも納得だし、私も欲しいと思いました!
以上、展覧会は9/17(月・祝)まで開催されておりますので、是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか?
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