2018.07.16NEW
設計スタッフの児玉です。
先日、手塚建築研究所が手掛けた保育園・幼稚園、2つの内覧会に参加してきました。
1つは、静岡県富士市内にある『むく保育園』
もう1つは、愛知県名古屋市内にある『富士文化幼稚園』。
どちらも共通して「大きな軒」をコンセプトとした建築。
各部屋を大きな軒が覆い、軒と軒が重なり合うことで暑い日も寒い日も
雨の日でも園児たちは外を感じながらグルグルと軒下を駆け回れるプランとなっています。
通常の設計では、部屋と部屋を結ぶ廊下が必要ですが
手塚さんの建築は、廊下が一切無い園舎とし、園舎全体が遊びの空間となっているのが最大の特徴。
↓↓↓ むく保育園
軒と軒が重なり合い、軒下の犬走りで園児は各部屋に移動します。
全体の模型写真。円形プランが雨粒のように重なり合う構成がよく分かります。
将来は同じ円形プランで増築可能とのこと。
↓↓↓ 富士文化幼稚園
軒=コンクリートスラブがはね出ている構成がよくわかります。
ところどころに吹抜けがあり、一部はプールの代わりとして水場が作られていました。
見学して改めて、軒下の気持ち良さを体験できました。
そんな経験も少なからず影響してか、いま進行中の公共物件も
大きな軒を特徴とした建築を設計しています。
保育園や幼稚園とは全く用途が異なりますが、大らかな軒が市民を包み、
地域に愛されるイキイキとした建築を目指したいと思います。
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