2018.02.12NEW
谷野です
12月のことですが、香川県に行く用があって丹下健三さんの香川県庁舎を見てきました。
高松駅から1㎞強なので歩いて行ったのですが、近づくとコンクリートをハツっている音が聞こえるではないですか。まさか解体?あわてましたが、現場に行ってみると耐震補強工事の真っ最中でした。土曜日なので中には入れないとは思っていたのですが近くにもよれないなんて!とりあえず遠巻きに鑑賞。
日本の伝統建築を思わせる梁のはね出しと手摺の水平ライン。コンクリートの打ち放しとは思えない繊細さ。よくある解説の通り、写真で見た通りの美しさです。竣工から60年近くを経ているとは思えません。
梁のプロポーションとくり返しはとても美しいですが、梁幅は11cmだそうです。
ピン角もきれいに出ていてゆがみもありません。
このデザインを打ち放しで作ろうとした丹下さんもすごいですが、型枠大工、鉄筋工、打設のうまさ、職人の技がすごすぎます。
もう二度と香川に行くことはないだろうと足を延ばしたのですが、何としても間近で観てみたいと思ってしまいました。普段は建築鑑賞ツアーも有るようです。改修工事は31年12月までだそうです。是非もう一度行く機会を作りたいと思っています。
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