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鳳凰三山

2017.09.11NEW

谷野です

久しぶりに山の話題です。

中には私の山の話を楽しみにしている人もいるようなので。

今回行って来た山は鳳凰三山と言います。

数年前に買った山の本に紹介されていました。

本を買った目的は他の山だったのですが、その本で見た鳳凰三山の写真はとても不思議なものでした。「こんな景色が3000m近い山の上にあるのか!?」と思わせる景色でした。

まるで海岸のように白砂が広がり沢山のお地蔵さんが置かれているのです。

いつしか実際に行ってみたいと思うようになっていました。

鳳凰三山は南アルプスの北部の南アルプス市に位置します。

鳳凰山という山はなく、地蔵岳(2764m)、観音岳(2840m)、薬師岳(2780m)の三山を総称した名称です。日本100名山にも挙げられています。

今回は青木鉱泉からドンドコ沢を登るルートです。青木鉱泉は標高約1100mで標高差1700m超えますが、さらに登山道は上り下りが有り実際の登距離は2000mをはるかに超える登山になります。1日めは標高2500mにある鳳凰小屋までです。ガイドブックでは5時間30分ほどの登山時間になります。

青木鉱泉を930分に出発、小屋への到着目標は15時です。途中には小屋は無く、小屋までたどり着くしかありません。おかげと天気は良く沢沿いの道を順調に登っていきます。最初のチェックポイントの精進ケ滝まで2時間、予定通りでした。しかし本番はここから。岩場の多い急登が始まり、次のチェックポイントの五色の滝では予定を1時間以上オーバーしてしまい、さらに両足の腿とふくらはぎが痙攣してしまい、まともに歩けない状態になっていました。この調子では小屋までたどり着けるかどうかとても不安な状態となってしまいました。この後1時間のルートを2時間かけてやっと小屋についたのは2時間遅れの17時でした。夕食にはやっと間に合いほっとしました。この調子では明日は動けないかもしれないと思いながら布団に入りました。

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朝起きると思ったより調子が良く足の痛みもほとんどなくなっていました。これならいけるところまで行ってみようかと思い頂上を目指して登り始めました。予定の1時間20分で地蔵岳山頂。

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さすがにオベリスクに登るのはやめましたが、ここまで来たら三山縦走して下山道に行くしかありません。すこしガスも出てきましたがあの写真で見た「賽の河原」も見ることができました。思っていたより規模は小さく「写真家の腕にやられた」感はありましたが、その不思議な景色はそのままありました。

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その後、三山の最高峰観音岳を通過し、薬師岳到着。

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これであとは下山するだけ。ほっと一息。ゆっくり昼食を食べ、4時間のコースを5時間かけてゆっくり下山し無事青木鉱泉に戻ることができました。私の登った山はまだ少ないですが、こんなに大変だった山はありませんでした。途中であった人もガイドブックではこんなに大変だという印象はなかったと言っていました。

今回の登山では自信が付いたというよりも、もう少しレベルを下げた方が良いのではないかという教訓の方が大きかったように思います。高齢者の登山者が増えている中、高齢者の遭難も増えています。レスキューのお世話にならないような安全で楽しい登山をこれからも続けていきたいと思います。

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