2017.07.31NEW
設計スタッフ 古株の竹内です。
観光公害を取り上げた記事を目にする事が多くなって来ました。
簡単に言うと、観光客が増えすぎ地元の生活に支障を来し、さらに地元経済を潤すことなく
逆に疲弊させてしまう事例が増えてきたという内容の記事です。
京都や人気のイルミネ-ションイベント、海外の観光地での問題を読みました。
昨日はスペインでの観光公害のニュ-スをTVで目にしました。
小さな事ですが、私もそれを感じる場面に遭遇することがあります。
各地で行われる自由参加型のウォ-キングイベントです。
私は史跡が多い地域にくらしていますので、年に何回かウォ-キングイベント開催されています。
今年になって大河ドラマの影響もあるのでしょう。参加者が増えた様に感じます。
では、何に困っているかと言うと、歩道の人波がとぎれず交通渋滞を引き起こす事とゴミの問題です。
横断歩道で人波がとぎれず右折出来ず渋滞が発生!
やっと交差点を通過して次は家に入る路地です。
信号機が無いため人波が切れずより難しい状況に陥ります。
車が曲がれず渋滞していても歩行者優先を盾に車を先に行かせようとする方はいません。
恐らく「傍観者効果」が働いているのでしょう。(自分が止まらなくても次の誰かが止まるだろう・・・と思いこむ集団心理)
迂回したくても自宅の前は一方通行でそれもかないません。
ひたすら待ちつづけ渋滞を作り人波がとぎれる瞬間を待つか、無理に車を進めて人波をカットするかの選択となります。
もう一つのゴミの問題、近くのコンビニの袋に入ったごみが玄関先に丁寧いに置かれていたり、飲み終わったあきカンが塀の上に乗っていたりと
不快極まりないです。
ゴミの問題に関しては確たる証拠はありませんが、ウォ-キングイベントの時に発生すると感じています。
私の母親はごみを集めてコンビニの店長に渡して来た事もありました。
今では事前にウォ-キングイベントの開催日程を調べその時間帯は車で帰宅しないようにしています。
有名観光地ではもっと酷い事が毎日の様に繰り広げられている様です。
スペインの観光地の住民が「観光客はかえれ!」と看板を出すのも理解できます。
民泊の利用者と地元住民とのトラブルも増えてきていると記事では言っています。
観光客を集める事に特化した政策が観光公害を生み出しているのでしょう。
想像以上の観光客が押し寄せ都市のバランスを崩し始めたのです。
観光客、観光産業、地元に暮らす人々の全ての関係者がTotalWinな関係になると良いのですが、難しい問題です。
まずは、想像力を膨らませて、自分がしっかりと迷惑がかからない様に振る舞う事が大切だと私は思います。
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