2017.06.26NEW
ウチのお風呂は、コウヤマキという木の浴槽です。桧に負けず水に強いとされています。
自分で設計した離れの住宅ですが、敷地の片隅の「木で包む小屋」をコンセプトに設計したので、必然的に床も浴槽も木ということになりました。建築設計の仕事をしながらも自分で設計した唯一の住宅で、自らが木を体感しながら住まうということを試みているわけです。
木の風呂は、森林浴の様なリラックス効果や体の脱臭殺菌効果や血流促進などの効果があるとされていますがその効果はボクには7年経ってもわかりません。。
7年使ってきたボクが言える一般的なFRP製のお風呂と違う点が二つあります。
一つ目はお風呂掃除です。
ウチはほとんど風呂掃除をしません。木を掃除するもなにもないからです。ポイントは、夜お風呂を出たら必ず浴槽のお湯を抜き、できる限り水を切り、換気扇をまわし、浴室全体を乾かそうとすることです。(朝までお湯をとっておき、洗濯に使用するとかは絶対やってはいけません)そうすれば、比較的長く使えるはずです。まずは7年は使えましたが、あと何年使えるでしょうか。
ただ、木の部分ではない、タイル張りの壁、ガラス、なぜかのコンクリート打ち放しの壁?などは洗剤を使って洗います。これは、こんなお風呂を設計したボクの役目です。
二つ目は、旅館に行っても木のお風呂の感動がないことです。。。
と、木のお風呂のことだけでなく、この住宅での経験がその後のボクの仕事にとってとても大きな糧となっています。
平野正典
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