2017.05.01NEW
ふと街の映像スクリーンで見かけたPV(プロモーション映像)。
老夫婦が家の庭の果実を摘み、野菜を育て、矍鑠と暮らしている景色。
気になって家に帰って調べてみると、
なんとレーモンドを師とし、戦後数々ののニュータウンを設計した
建築家とその奥様の物語。
近所では上映が終わってしまったので、
刈谷へ見に行ってきました。ラッキーなことに、監督の舞台挨拶付でした。
戦後の住宅供給、人はどういうところに住むべきか。
自分の理想と時代とのギャップ。挫折とそこからの新たなもう一つの道。
90歳にして受けた幸せな仕事。
゛こいつはいいなあという安心感が、毎日の生活にしっかりと根付いていること。
ときをためて。
自分がすべきことのときはすぐ動ける。
だから道具も古びてなかったし、スケッチブックもすぐ持ってくる。
ちゃんとそういう構想もあって、すぐに説明できる。
常にそういう状態にいた。"
見終わった後、そのまま足を延ばして、
高蔵寺ニュータウンとお二人のお住まいの辺りを訪ねました。
大規模開発の(かつての)ニュータウンにもかかわらず、
駅に降り立つと、緑の濃い香りに包まれました。
どうしてなんどろうと思いましたが、ニュータウンといえど、
高台で土と緑が多く、背後には自然公園が広がっています。
荒々しいはげ山もなおありますが、
修一さんの45年前のどんぐり作戦が実ったのか、
緑の山が青空に映えていました。
名古屋や東京ではこれから上映のところがあり、
アンコール上映も続々決まっているようです。
機会があれば是非ご覧になってみてください。
きっといいことありますよ。
宇都宮
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