2017.04.10NEW
谷野@亀山凧揚会です
時期が時期だけに、またまつりネタで申し訳ありません。
今年、亀山凧揚会では2人の初子のお祝いをします。でも初凧までは作らないとのことで、ついに今年は初凧無しのおまつりとなってしまいました。
しかし3日間の凧合戦には10枚近い凧が必要になります。初凧が無くても凧を用意しないと凧揚げに参加できません。亀山町(現在は鹿谷町と言います)は小さな町内でおまつりの予算も小規模なものです。予算があれば買うことも可能ですがそれもできないので、毎年役目が終わった初凧を寄付してもらい、修理しながら数年使い続けます。昨年は風が強く沢山の凧をつぶしてしまったので修理が大変ですが、さらに足りない分を10年以上前の取っておいた凧まで修理して使うことにしました。本当に物持ちの良い町内だと感心してしまいます。
写真の凧はその中の1枚で10年以上前の2帖の初凧で、すでに何回か修理した上破損がひどくて10年ほど使っていませんでした。でも思い切って修理することにしました。
まず、紙をすべて破り取ってきれいに骨だけにします。次に破損した骨を取り替えたり補強します。
新しい紙を貼って新たに凧印を書きます。ここで子供会から話が有って子供たちにも凧つくりを経験させようということになりました。最近は凧作りができる人が減っている上に大人になって凧揚会に入ってくれる人がほとんどいません。そこで将来の会員を増やす目的もあって子供たちに凧作りに興味を持ってもらうように一緒に作ることにしました。写真は子供たちがロウ引きをしているところです。
ロウで凧印の縁取りをすることで色を塗った時、にじむのを防ぐためです。先週まででロウ引きまで完成しました。
来週の日曜日にはこの凧に色を塗ります。凧としては完成ですが揚げるためには糸目をつけないといけません。次の日曜日には子供たちに糸目付を経験させることができると良いと思っています。この凧が当日天高く上がれば子供たちも凧作りに興味を持ってもらえるのではないかと期待しています。
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