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安全装置と弱者

2017.03.06NEW

設計スタッフの竹内です。

最近の乗用車にはオプション装備ではありますが、安全装置が充実してきました。

カタログをながめてみると

自動ブレ-キは車両だけでなく歩行者を感知するのは当たり前となり、前方に障害物があればアクセルとブレ-キを踏み間違えても動かない機能も追加されはじめました。

ウインカ-を操作せずに車線を越境しそうになると警告、それでも修正されない場合は自動で戻る。

サイドの死角に併走車がいると警告。

信号待ちで前の車が動いても自分が動かないと知らせてくれる。

バックで出庫する時に、歩行者や車を間知して警告や自動ブレ-キ。

交通標識を読み取って注意喚起表示させる機能 等々

 運転操作ミスによる事故が増えるなか、国土交通省も自動ブレ-キの標準装備化や自動運転をするため統一規格の策定の入ったとも聞きます。

現状では自動ブレ-キの反応速度などでもメ-カ-によるばらつきが大きいようです。

ここまで新しい技術が商品に搭載されて来ると自動運転が現実味を帯びて来ます。

私が車を買い換える事が出来る頃には限定的な自動運転が始まっているかもしれません。

私の年齢では完全自動の車社会到来前に免許の返納をする日が訪れるでしょう。

 安全装置の中の一つ「バックで出庫する際の安全装置」はあまり使う機会は無いかなと思ったとき、ふと思いました。

日本ではバックで駐車することが一般化していますが、海外ではほとんど前から駐車しています。

アメリカは駐車スペ-スが広いですがヨ-ロッパは必ずしも広くはないと思われますし、日本とあまり変わらない場所もあります。

前から駐車すればスマ-トだし、混雑してる時に他車を待たせることもありません。大きな荷物も後ろから入れやすいと思います。

なぜバックで駐車するか?

なんと言っても出庫のしやすさですよね。

皆さんがいやがる理由はバックで出庫という行為ではないかと推測されます。

周りが見えずにソロソロゆっくり出てくる車が直進車を妨害する行為は悪とみなされているからですね。

徐行して出てるにもかかわらず、直進車が優先と言う権利を高らかに行使する場面が多いと感じます。

確かに通常の場合は直進車が優先であることは当然です。

でも交通量が少ない場所や駐車場などは少し考えを変えてもいいのでは無いでしょうか?

左右が何も見えなくて安全を確かめながら徐行してるのですから、見えている側が助けてあげてもよいのでは無いでしょうか。

海外で前向き駐車が一般的なのは、弱者に対する思いやりが根本的に違うからこそ定着している光景なのかもしれません。

優位な立場だからこそ他者を思いやる余裕が必要となるのでは無いでしょうか。

今ではちょっと頭を出せばカメラで左右の見えるオプションもありますから、こんな考えは意味の無いことかもしれません。

心に余裕をもって日々を過ごしたいものです。

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