2016.11.28NEW
谷野です
今回、一水会のプラハ研修旅行に同行させていただくことができました。長年プラハに行きたいと言っていた私ですが、一水会の旅行がプラハに決まった時に社長に誘っていただき大変うれしく幸運でした。
私がプラハに行きたいと思うようになったのは1999年11月号の芸術新潮を見てからでした。本屋でたまたま目に入ったタイトル「まるごと建築博物館の街 麗しのプラハ」に惹かれその本を購入。素晴らしく美しい建築の写真の数々にすっかり魅了されてしまい、この目で見るのが長年の夢でした。
プラハは10世紀ころからボヘミア国の中心として発展してくるのですが、近代化の波にのまれず昔の姿を残しているのには大きく2つあるようです。第二次世界大戦中、ドイツに占領されていましたが大きな戦闘や空爆が無かったこと、その後共産圏に組み込まれ古い建物をつぶして新しく作り変えるお金がなかったことのようです。ただ、民主化された直後、いくつかの現代建築が作られましたが、直に街が丸ごと世界遺産となり景観が保たれています。
プラハの建築はロマネスクからルネサンス、ゴシック、バロックとみることができますが特に見ておきたいのは前述の芸術新潮でも大きく取り上げている世紀末建築のセセッション(アールヌーボ)、19世紀に入りプラハにしかないキュビズム建築、世界恐慌直前のアール・デコです。そのいくつかを紹介しておきます。
旧市庁舎(14世紀 ロマネスク、ゴシック)
ティーン教会(14世紀 ゴシック)
聖ヴィート教会(14世紀 ゴシック)
聖ヴィート教会内部のガラス絵(1929年 ミュシャ作)
エステート劇場(18世紀 ネオクラッシック)
市民会館(1912年 アールヌーボ)
黒い聖母の家の階段(1912年 キュビズム)
チェコスロバキア・レジオン銀行(1923年 アールデコ)
アドリア宮殿(1925年 アールデコ)
コヴァジョヴィチ邸(キュビズム)
ラシーン河岸の3世帯住宅(1914年 キュビズム)
キュビズムの街灯
ダンシング ハウス(1996年 フランク ゲーリー)
プラハの風景:ヴァーツラフ広場(14世紀)
プラハの風景:旧市街地の向うに高層ビル群が見える
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