2016.03.14NEW
設計スタッフの杉本です。
先日、名古屋の出張先に向かう際、行列に遭遇しました。
なに? なに?? と、野次馬に紛れながら覗き込むと、【大名古屋ビルヂング】のオープン日でした。
先頭で並んでいた男性グループは、前夜から並んでいたというツワモノ。
この建物、商業施設とオフィスの複合施設となっており、一般の方が入れるのは
地下1階〜地上16階まであり、よく利用しそうなのは、ショップやレストランの入る地下1階〜地上5階。
テナントは、全74店舗が集結いているとのことで非常に豊富な内容となっており
5階には、スカイガーデンという名前のテラスもあり、都市の公園のような場所にもなっているそうです。
また、街を行き交う女性が、『名古屋発出店のお店も入っているみたいよ。』と嬉しそうに話しており、
それを聞くだけでしばらくは混雑しそうな感じですね。
さて、そんな新しくなった大名古屋ビルヂング。
歴史がなかなか古いのです。
1960年に、伊勢湾台風から名古屋の復活を目指し旧大名古屋ビルヂングの新築工事着工。
5年に渡った工事は、1965年に竣工し完成。
その際、躍動を続ける大名古屋市に因み【大名古屋ビルヂング】と命名。
2012年。約半世紀、名古屋経済の成長を支えた大名古屋ビルヂングは、多くの人に惜しまれながら閉館。
そして、2016年。生まれ変わった大名古屋ビルヂングは、新たな駅前の顔として無事オープンを迎えました。
歴史を振り返ると、なかなか思いのつまった歴史ある建物だと感じます。
ホームページには、
「新生【大名古屋ビルヂング】には、旧大名古屋ビルヂングのDNAを受け継ぎつつ、
「新しさ」や「非日常性」などの新たな付加価値を提案・創造し、名古屋駅前の
新しい顔にふさわしい複合施設を目指します。」と綴られています。
ここはまさに、名古屋のランドマークの一つと言えるでしょう。
この建物のランドマークという意味は、何かのための目印といった表層的な意味ではなく
市民の心に残る、地域に根付いたランドマークになっているのではないかと思います。
とても魅力的な建物ですね。少し時間をおいてじっくりと見てみたいものです。
ただ少し残念なことに、ボクのイメージは、
大名古屋ビルヂング=屋上ビアガーデンだったのですが...
どうやら、これについては受け継いでくれないそうです。
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