2015.12.07NEW
設計スタッフの平野正典です。
今、東京 21_21 DESIGN SIGHT で「建築家 フランク・ゲイリー展」が開催されています。
プリツカー賞受賞などもともと世界的な建築家ゲイリーなのですが、ここのところ、とある作品での評価が非常に高く、改めてその仕事が世界中、そしてここ日本でクローズアップされている建築家です。その展覧会に行ってきました。
ではなく、、、
その展覧会トピックスの中心ともなっているそのとある作品、昨年オープンした<パリ フォンダシオン ルイ・ヴィトン>そのものにボクは行ってきたのであります。今回は、社内ブログで続いていますパリの建築研修レポートです。
ゲイリーの建築作品は、彼を一躍有名にした
に見られるような "ぐにゃぐにゃ"とか"自由で造形的"とか、もしくは"ハリボテな・・・"とか、、、一般的な見た目のインパクトが先行し、建築専門家からは言語化しづらく、あまり建築業界では語られることがなかったように思います。
そんなボクも、学生のときはなんだかよくわからないけど、「すげぇ、美術館が世界にはあるんだ」「世界の建築は日本とは次元が違う」と、、形容対象は外観のみのフォトジェニックな建築としてしかボクの目には映っていませんでした。今もボクは、ビルバオに直接行って体感したわけではないので、それはわかりません。
が、
パリのフォンダシオンは、違います!!
ボクには、とてもよかったです。その場でうまく自分の感情を整理できないくらいな体感的な感動と、次元の違いを感じるディーテルをみる冷静な自分がいました。
スーパーブランド「ルイ・ヴィトン」がつくる文化芸術複合施設です。それは、フランスの文化的使命感を象徴する壮大な船として建築界最高テクノロジーの粋の結晶です。一見、表層的と思えるガラスの外皮は、周辺環境においても、空気・気候的な内外の境界のつくられかたも、屋内施設としてのプログラムにおいても計算されつくされているように感じて、建築構造的な要素に無駄を感じられなかったです。あれだけ、インパクトのある独特な造形をしているのにも関わらず。
秋の柔らかく色づく街並みを一望する屋上展望や、広大な森にたたずむガラスをまとう建築の説得力、この建築の良さを建築知識がまだまだ乏しいボクがわかりやすく言えること。
それは、
パリに、行こう!
パリに行って自分で体験しよう!
と、言うことです。(平和を願い、落ち着いてから行ってください。)
なのであえて、局所的な写真だけアップします。
帆船の建築の中には、魚がいます↓↓↓
ゲイリーの照明作品<フィッシュ・ランプ>。
ゲイリーさんは、魚が大好きなのです。
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