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富士登山

2015.09.14NEW

谷野です。

今回も山の話題で富士登山です。

毎年自分なりのテーマを決めて富士登山をすることにしています。

富士登山には吉田口・富士宮口・須走口・御殿場口の4つの登山口があります。

今まで富士宮口と須走口をつかって富士山に登ってきました。吉田口はたいへん混んでいるので今のところ登るつもりはありません。残りは御殿場口です。

富士宮口でも登山者が数珠つなぎとなり前の人が進まないと前に進めない状態となることが頻繁に発生します。一昨年は6合目あたりから込みだしました。さらに下山路が登山路と同じなためすれ違いが必要となり、険しく細い道で思うように登ることができません。そこで昨年は6合目から宝永山を経由して御殿ルートの途中に出るコースを登ってみました。以前皇太子さまが使ったルートということで最近はプリンスルートと呼ばれています。そのコースは大変ダイナミックで日本とは思えない景色が広がっていて「このコースを出来れば下から登ってみたい」と思いました。

 そんなわけで今年登るならテーマは御殿場口と考えていました。しかしこのコースは他のコースにはない大変な条件があります。登り始めが標高1440m。富士宮口の2450mと比べるとその高さまで登るのに一登山するするくらいです。さらに山小屋が極端に少なくしたがってトイレも少ないです。

 とりあえず今年は様子を見に行くこととし、調子が良ければ頂上を目指すことと自分に言い聞かせ、無理をしないようにすることとしました。

駐車場に到着、着替えて、さあスタート。さすが富士山、鳥居から始まります。DSCN0311.JPG

 

富士登山というと混雑が定番ですが、ここ御殿場口は混雑とは無縁です。ましてや今日は天気があまり良くなく霧の中。見通しが利かないのでどの位の人がいるのか良く分かりません。少なくとも見渡せる範囲には人が見えなくて、時々走って登って来る人が追い越していくぐらいです。さびしい。こんな富士山初めてです。

DSCN0314.JPG

 

1030分やっと6合目到着。予定通り。少し霧が晴れてきて、思ったより前後に人がいることが分かりました。ちょっと安心。そしてダイナミックな風景に喜び。

DSCN0321.JPG


ところが晴れ間もつかの間。ここからは霧というよりは雲の中。雨は降っていないのにびっしょり。顔から落ちる水滴を汗だと思っていたら 実は雨でした。

124574勺。やっと3000mを超えました。富士宮口からだったらとっくに頂上に着いている計算になります。わらじ館で800円のカップヌードルを頼み、持参のおむすびと合わせて昼食を取りました。山小屋でゆっくり休憩し、濡れた体を乾かしましたが、予想以上に体力を消耗しています。

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14時、8合目到着、3400m。予定以上に時間がかかってしまいました。タイムリッミトは頂上で15時を予定していましたがここから頂上まで1時間半はかかると思われるのでとても間に合いそうもありません。ここまで登った高さは1950m。考えてみれば1日の登距離は自己最高。というよりこれだけ標高差のある登山道は他にはほとんどないと思います。今日の頂上はここということとして下山することとしました。

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下山道は有名な大砂走りですが、すでに膝に疲労がたまっていて砂走りを楽しむ余裕は有りません。ずるずると滑るように何とか下山していきます。視界は10m程度。時々追い越していく人は居ますがそれ以外は行けども行けども砂礫の原と白い霧だけ。道に迷うようなことはありませんがほんとうに寂しい。それでも何とか予定の17時に下山完了。あたりは薄暗くなってきています。懐中電灯は2本用意していましたが使わずに済みました。頑張って頂上まで行ってたら今頃は・・・と考えると、ぞっとしました。

富士登山は混雑していて大変だとニュースでもやっていますが、御殿場コースは全体の登山者の約1割程度です。お客さんも少ないので8合目の写真のように廃業した小屋も沢山あります。もう少し登山者が増えれば山小屋も成り立ち、登りやすくなります。もう少し分散してくれると良いのにと思います。

今回は頂上までは行くことが出来ませんでしたが、天気が良く、1時間スタートが早ければ十分日帰りが可能であることが分かりました。来年の楽しみができたということで今年の富士登山を終了しました。


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