2015.09.07NEW
秋雨前線の活躍で一気に夏から秋へ移行しそうな気配です。
近年、残暑が厳しく秋の到来が遅いように感じられていましたが今年はちょっと違いますね。
田んぼの稲が色づき始め、キンモクセイの香りが漂い、夜の虫の音が響き始める頃、わたしの心が
弾み始めます。
そう秋はお祭りの季節ですね。
秋祭りは氏神様の神社の祭礼で、この遠州地方でも各地で行われていますね。
わたしの地元でも来月、五穀豊穣を祝う伝統行事が行われます。
小さい頃から大好きなお祭りですが年を重ねる毎に神事や習わしの奥深さを感じています。
先週も恒例の祭典前草刈りが行われ、神社もきれいに整いました。
その後、鳥居や境内につけるしめ縄を編む「縄結い」が行われ、今年いよいよ中老頭(中年の最上
級生)であるわたしも初めて参加しました。
しめ縄は昔、我が家でも年末になると自分たちで作っていましたからなんだか懐かしい気持ちで始
めたのですが、それがなかなかの作業で驚きました。
あの鳥居なんかについている太ーいしめ縄は5人掛かりで息を合わせて編んでいきます。
束ねた藁を3房に分け3人がそれぞれ左巻きに絞りながら編んでいきます。中心を持つ人がそれを
絞め込んでいく要領ですね。ちょうど三つ編みのような感じなのですが、中心の20センチ位のところ
はなかなかの重量になります。継ぎ足す藁の本数を徐々に変えながらあの形状を作りあげるのです
が、1年間雨ざらしで保つしめ縄はよく考えられていますね。近年では稲の種類が変わってきたのと
機械で刈り取る為、藁の足が短く編み方も変えている様です。
こうやって年寄衆に感覚で教わってわたしもなんとなく伝えていくのですね。うるさい年寄りになっ
て。
隣では博物館で見るような治具でむしろを編んでいました。まだまだ若造には覚えることが沢山あり
ます。とは言っても、これで今年も無事お祭りが迎えられます。良い天気になりますように!
中老のひろし
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