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住宅設計は緊張するぞ!

2015.06.01NEW

当事務所の仕事の中で、私が住宅の設計を手掛けたのはとても数少ないです。

その中で、印象に残っているはお寺の庫裡と浜松市内の平屋建ての大きな住宅です。

お寺の庫裡では、住職がアレルギー体質との事で、極力自然素材を使用した内外装材で

設計して欲しいとの要望でした。外壁はしっくい塗壁、屋根は日本瓦葺とし、内装については、

壁はケイソウ土塗壁、床は桧の縁甲板などとしました。塗壁は仕上がった時には大変きれいで

美しいのですが、竣工後1年たった後、少なからずヒビ割れが起こり、その原因を施工業者と探り、

苦労して補修をした経験があります。その努力も実ったのでしょうか、住職にはアレルギー症状も出ず

満足して住んでいただいております。

もう一件は平屋建ての住宅で、キッチンの流し台以外の家具は全て御夫妻と入念な打合わせをし、

設計をして造り付けの家具としました。ベッド横の床頭には、寝室のスイッチ類をはめ込んだり、

整理ダンスには、ワイシャツを一枚ずつ入れる棚を設けたりしました。又、お二人の趣味の部屋には、

大きな作業台を造り、壁際には机や整理棚など、考えられる収納品が全て納まる様にしました。

現在、その作業台では、写真のカットや整理、版画を製作する場、又、奥様の趣味を広げて楽しむ場所

となっています。

本当に住宅というものはそこに住まれる人の性格が現れるもので、よほど注意して設計しないと

後でクレームの山となってしまいます。住宅の設計は、一,二年毎に一件くらいを担当させていただくのが

新たな刺激があり、私は大好きです。

 

                                   還暦の社員の一人言

                                           岡田

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