2014.03.03NEW
少し時間のある休日の午前中。
ボクの日課は風呂掃除と靴磨きです。
どちらもとても奥深く、ボクにとっては浪漫です。
ウチのお風呂は、木で、これは建築専門分野として軽く話ができませんので、今回のブログは靴磨き。
性格的にキレイにするのが好きなんだと思いますが、それというより、愛着を持って「育てる」のが好きという表現の方が適切かもしれません。
磨く靴は、もちろん、革の靴。
買ったばかりの靴より、ガンガン履きまくって、ブラッシングやクリーム塗りといった手入れをし、ソール(靴底)や靴ひもを交換したりなんかして、自分色に染まっていく靴が好きです。良い靴をちゃんと手入れして履けば、一生履けます。
革靴のメンテナンスの基本は、まずは何をおいても木製シューツリーです。ツルツル塗装がしていない木のものが良いです。長く大切に履いていく靴には必須で、革を張り、形を整え、水分などを適度に吸収してくれるシューツリーを入れるところから靴のケアがはじまります。手入れをする際もシューツリーがあった方がやりやすかったりします。
そして、次にブラッシング。靴についた土やゴミを落とします。ちょっとこだわるとやわらかい馬の毛か少し硬めの豚の毛のブラシがあり、革の質や使いやすさでなんとなく靴ごとに決めています。
ここまでは基本の基本で、ボクのマニアックな日課はここから先です。ひどい汚れの時は、クリーニングをし、革の状態や色に合わせてクリームを塗り、保湿や油分や色を与えます。一足でも部分によって色の違うクリームを塗ったり、フォーマルな靴にはポリッシュ(光沢)を入れたりすることもあります。
磨きあがったときの満足感は格別で、ボクにとっては、物を大切にし、身だしなみを整え、夢中に無心で磨くことで心も整理されたりして、靴磨きはとても豊かな時間となっています。
『お洒落は足元から』なんて言います。高価な靴を履くということではなく、目が届きにくいところへも気をくばる、その人の内面を映しているってことなんだと思います。
!!これは、建築にも通ずる!!
建物が地面に接している部分、恥ずかしいことになっていませんか?
自問自答しながら仕事をしたいと思います。 平野正典
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