2013.08.19NEW
富士山が世界遺産に登録されて初めての夏休み真っ直中だ。
連日のようにテレビで富士山の混雑が取り上げられている。
ここ数年、富士登山をしている私にとっては気になる内容だ。
まず、世界遺産が文化遺産として登録されたことだ。
世界遺産「富士山」のパンフレットによると「信仰の対象であり芸術の源泉である」と書かれている。私たちが富士山を文化遺産として長く伝えていくためにはきれいで美しくしておくことはもちろん、将来に於いても「信仰の対象であり芸術の源泉」でなければならないはずだ。そのためにはどうしたらよいのか、よく分からない。
次に入山料だ。
今年は実験的に自主的な協力金として一人1000円が集められた。今時1000円では水族館にも入れない。3000円くらい取ってもいいんじゃないの。
富士山に登ると色々気になることがある。
大変なにぎわいで多くの人でごった返している。でも実際に行ってみないと本当の状況は実感できない。どういう事かというと自分のペースでは登れない、前の人が一歩進まなければ自分も一歩進めないのだ。これも混雑の原因の一人が自分であることを考えれば致し方ないことだと思うのだが、気になるのはこれではない。登山道ではないところまで踏み込み、この列を追い越しながらそれを当たり前のように登っていく輩が居ることだ。ここ1,2年特にひどい。そしてこれらのほとんどが、いや私の見たところ全員が外人であることだ。入山料の一部がこのような人の為に指導員を配置するなどに使っていただけるとうれしい。
富士登山になぜ惹かれるのか。人によって色々だと思う。私は一つのお祭りだと思っている。
私の先輩で9月に富士山に登る人がいる。空気も澄んでいるし人はいないし本当に気持ちいいようだ。でも私は人混みの中で登る富士山が大好きだ。
今年はまだ富士山に登れていない。チャンスは後わずか。
ところで私にとって富士山とは? もちろん「信仰の対象」です。
谷野
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