2013.07.29NEW
先々週は月曜日から金曜日と出張で中国へ行ってきました。今回は天津・鄭州の2都市を回ったのですが天津は初めて訪れました。
天津では2270k㎡の土地に新しい都市を建設するプロジェクトが進行中で、その内1/5弱が埋立地に作られるそうです。その一部の土地を担当している会社の責任者の方と話をしてきましたが、最終的には20年後に完成予定で東京都の面積とほとんど同じ位の都市が出来上がるとのことでした。ホントかな?と思いながら都市模型を眺めていましたが、スケールが大きすぎてイマイチ実感がわかない・・・というのが感想です。
「そういえば、天津の中心に最近山本理顕氏が設計した図書館が竣工したな」とふと思いだし、早速見に行ってみました。
グリッドがずれながら重なり、大きな吹抜けのあるダイナミックな図書館で、表現したい意図がはっきり空間に反映されとても気持ちいい建築で、さすがに日本人の設計した建物は中国の地元設計院が設計したものより建築としての完成度が高いなと勇気づけられた作品でした。(本が陽に焼ける!なんてことは気にしない気にしない。因みに吹抜けに面した巨大な本棚の上部に置いてある本はダミーでした・・・)
前面道路から撮影した写真の一番右の建物が図書館ですが、ここは文化的な建物が立ち並ぶ地域で、図書館の左側2つは美術館、博物館です。恐らく同じマッスのボリュームにそれぞれプログラムの違う建築を入れ込んだのだろうと思われますが、市政府からのこの様なオーダーの仕方もお国柄といったところでしょうか。
鄭州は相変わらずのスモッグでした。鄭州話はまた次回にでも。
竹 下 昌 臣
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