静岡県浜松市の一級建築士事務所。公共施設･オフィス･病院･商業施設等、様々な建築･設計に対応します。

・9月24日～10月26日の日程で中国へ出張してきました。約1ヶ月間、出張先は山東省青島市です。仕事内容は某日系スーパーの建物の諸々・・・です。

・我国日本が9月に入って沖縄県尖閣諸島を国有化して以来、中国各地で反日感情が高まり、反日デモが行われ、そしてついに9月中旬暴徒化したデモ・群集が日本企業を襲いました。その標的の中の1つにまさに出張で行こうとしていた青島市内の黄島店(ファンタオ)がありました。

・9月24日出発の予定でいましたが、そのような状況の中行こうか行くまいか迷いました。色々と現地情報ももらい中国に先に行っていた石田坂君にも聞いて多少沈静化してきているとの事なので予定通り出発しました。

・さて、中国に着いてからは現地にいる日本人の方からはとりあえず外では日本語を喋らない方がよい。日本人と分からないほうが良いとのアドバイスがあり、最初は緊張しましたが1～2週間と日を追う毎にどうすれば安全かという知恵もついてきて、それなりに出張を終える事ができました。

・中国に着いてすぐ黄島店に行きました。中国政府の要請にて10月5日に再オープンするとの事で、改修工事が急ピッチで進められていました。襲われた直後の写真を見せてもらいましたが、外郭は硝子が割られ中に至ってはショーケース、レジ、内装等ムチャクチャの状態であり、至る所にマネキン人形が床に転がり、まさに人が・・・の様であり、それは恐ろしい光景でありました。

・至る所に傷跡が残っていましたが、とにかく間に合わない所は仮の壁で囲って、ショーケース等は傷ついたままでも商品を並べるといった“何が何でも10月5日にオープンさせる”という意気込みが伝わってきました。

・オープン翌日に黄島店に行きましたが、意外にも平穏無事に中国人が買い物をしていまして、あの暴動は何だったのかと不思議に思えました。ただ、店の中で日本語を話しているといつの間にか廻りに中国人が集まってきていたのにはゾッとしました。

・11月20日頃から年末にかけてまた中国に行きます。次回は仕事の内容等が報告できたらいいなと思います。

鶴田