iPhone5、発売されました!
ボクは、学生のときから、りんごに魅せられ、以来個人的に iMac、G4 Cube、PowerbookG4、Macbook Proとコンピューターを換え、さらに初代iPodからiPhone3...今、4Sから5へと換えようとしています。(予定。。)
クリエイターたるものMac以外にあらず、Mac OS以外の画面から美しいものが生まれてくることはないとすら思っていました。常日頃から目の前のモニターや手に触れるキーボードやマウスの感覚、ディテールまでこだわってこそ、自らの発想力・想像力が培われると。
ただ、今、ボクは汎用性ある多数派のWindows環境に埋もれています。組織建築設計事務所は、win派ということです。数年前からMacとWin PCとの垣根はさほどなくなり、必ずしもグラフィックやデザイン系の職種もMacということもないように思います。結局は、コンピューターを使用する人の意識次第というわけです。
ボクがとても印象に残っている(Apple設立者)スティーブ・ジョブズの言葉にこんなのがあります。
iPhone発表時にiPhoneの裏面(背面)についての有名な言葉です。
「もし君が家具デザイナーでとても美しい箪笥(たんす)を作っていたら、背面で誰も見ないからと言って後ろにベニヤ板をはったりするだろうか。背面でもそこに存在すると感じれば、後ろにも美しい木材を使うだろう。それは、夜よく眠るために、本物の証のために、品質のために。全てが一貫された出来栄えのために、きっとそうするだろう。」
この当時からiPhoneは、背面ですらほかのどの携帯電話の表面より美しいとされていました。ただし、この言葉は、製品としての美観を言っているだけではありません。必ず壁を背にして固定する箪笥であれば、背面はベニヤでもよいと思います。ただ、表裏なく美しく仕上げることで、箪笥の置き場所を限定させないといった自由さが与えられるわけです。デザインされているのは、外観ではなく、ソフトウェアでもなく、精神です。
これは私たちの職務においての建築の本質です。
人々の建築への距離感は様々なれど、建築によりまわりの人や環境を豊かにすることが大切です。
ボクは、そんなふうにAppleの心を受け取り、自らに重ねています。
モニター下のiPhoneを横目に、今日もwinに向かいます(^u^)
さて、がんばりますか。
平野正典