2012.08.18NEW
今は昔、学生時代には建築界には3人の巨匠がいる。
有機的建築と称されるフランク・ロイド・ライト、機能主義を唱えるル・コルビジュエ、近代工業力を生かした繊細なデザインのミース・ファンデル・ローエ、3人の巨匠以外にもアルバー・アアルト、オスカー・ニィマイヤー、リチャード・ノイトラ、ルイス・カーンなどそれぞれの作品に興味を持ち、自分の考えもままならず模索する学生時代。
ライトの作品には一番憧れ、文献が少ない学生時代にはライトの設計事務所タリアセンに直接手紙を出し色々資料を送ってもらうが、ライトから離れるのにはおおいに抵抗があった。
卒業間近、最終的に決めた学ぶ所は誰からの紹介状も持たずパネル化した自作を背負い山手線、中央線、都電に乗り、当時多くの学生達の憧れの的であったコルビジュエ事務所の一員であった坂倉先生の坂倉準三建築研究所の門をたたき入れて貰う。
毎日夜遅くまで学ばせて戴いたお陰で現在があるものと感謝する今日この頃。
社会人になり学生時代に憧れた、ライトの作品(マリナーシティ郡庁舎、旧モリス・ショップ、ユニティ・チャーチ、ロビー邸、ゲッゲンハイム美術館等)、コルビジュエの作品(インドのチャンディガール郡庁舎、裁判所、議場他、代表作のサヴァー邸他)、シカゴにあるミースの作品などを見学するがまだまだ学ばなければならないことが多い。
もう少し頑張らなければと若手には大いに煙たがられながらもまだまだ道はありそう・・・
竹 下 繁
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